舞踊評論家が日々思うこと


by mitsuko-t-sakurai

おどりぞめ

毎年1月4日は踊り初め。
夫の実家の稽古場での慣わし。
私が参加したのは2度目。

「踊り初め」という言葉とは無縁の人生を送ってきたので、
「おどりぞめ」という響きがまず新鮮だった。
初踊りではなく、おどりぞめ。
お正月、「初」の字はあらゆるものに付けられる。
初詣や初出(建設会社OLの時代は、まさに4日が初出=はつで=だった)、
書き初め(かきぞめ)、出初(でぞめ)。
「初」が最初か最後かで、その言葉のニュアンスは大きく変わる(文法的な意味合いは無視しています)。
「踊り初め」―おどりはじめ、ではなく、おどりぞめ―は、どこか清々しく、儀式的な雰囲気。

実際の「踊り初め」もそうだった。
お弟子さんたちが集まり、舞台を清め、柏手(かしわで)を打つ。
その後、踊りが披露される。
夫や義母、甥姪や子供のお弟子さんたちは一人で踊り、
他のお弟子さんたちは、二人、三人、四人などで踊る。
お弟子さんといっても、ほとんどの方は、それぞれ稽古場を持ち弟子を抱える「お師匠さん」、
つまりプロなので、見ごたえたっぷり。
三人や四人での踊りでは、振付は同じなのに、それぞれの個性がよく見え、とても興味深かった。
日本舞踊は面白いと、あらためて思った、踊り初め。
足の痺れは、かなり辛かったが。
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by mitsuko-t-sakurai | 2010-01-05 15:59