舞踊評論家が日々思うこと


by mitsuko-t-sakurai

ロシア紀行4~レソザボツク1

深夜の駅で待つこと数分。
遠くから車のライトが小さく見え、
やっと迎えがやってきた。

そういえば・・・・・
ベラルーシのビチェフスク(シャガールの故郷)に
1人で電車で辿りついたとき(振付コンクールの審査)、
真冬の明け方4時ごろだったが、迎えはいなかった。
そういうことは、日本以外では、普通にある。
(私がそれだけVIPじゃないってことですが・・・)
このまま、ここにいたら凍死する(私は極端な寒がり)、
と思った私は、他の人を迎えにきている現地の人に、
片っ端から声をかけてまわった。
幸運なことに、コンクールに出場するダンサーを迎えに
やって来た人がいたので、
その車に乗せてもらって無事に目的地に着いた。

閑話休題。
あんなにイライラ待っていたのに、
迎えに来てくれたY氏が、満面に笑みをたたえて、
「良く来たね~~~」
といって強くハグ→ほっぺにキス(ロシア式挨拶)を
してくれると、
少々の遅刻はどうってことないと思える。
ロシアに行ったら、すぐにロシア人化してしまう私。

さて、車は真っ暗闇をひた走り、
ホテルに到着。
その名も、センター・ホテル。
ソ連時代の建物らしく、無愛想なコンクリート建て。
恐る恐る中に入ると、
おお、明るくて清潔。
部屋は、4階。エレベーターは、なし。
天井が高いので、日本のマンションだと、
6階ぐらいまで上がる、しんどさ。
階段もきれいだけど、
微妙に最後の一段が、低かったり、高かったり。
それを発見した夫に、
「すべて段差が一緒なのは、日本だけだと思ったほうがいい」
と諭す。
たどり着いた部屋は、
やはり明るくて清潔、
シャワーもあって、お湯が出る。
いままで、色々な目にあってきているので、
日本以外ではすぐに確かめてしまう。
お湯が出るだけで、良かった、とほっとする。
部屋はとても広い、というか無駄なスペースだらけ、
「ここでお稽古ができる」と夫。
でも、なぜかドレッサーの前に椅子はない、
シャワーブースもお湯は勢い良く出るが、
トイレもすべて水浸しになる・・・。
おおお、やはりロシアだ、いや厳密に言えば、
ソ連時代のモノを改装した、ツメが甘い、ロシア。
崩壊直後、92年ごろのモスクワでも、改装したばかりなのに、
ドアが開かないとかそういう事態に直面したことがある。
そんな話を通訳のパーシャー君は、
興味深げに聞いている。
「だって、僕1989年生まれですから、
ソ連に生きたのは3年だけ、
だから、ソ連の記憶はないんです」、と。
あああ、新生ロシアの若者にソ連時代を語る私って・・・
続く
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by mitsuko-t-sakurai | 2010-09-07 10:59