舞踊評論家が日々思うこと


by mitsuko-t-sakurai

マリインスキーオペラ

昨晩はサントリーホールへ。
マリインスキーオペラの「トロイアの人々」
全曲は日本初演、6時半開演で終わったのは10時半。
4時間も、集中力は持つのかなと
正直自信はなかったが、杞憂に終わった。
濃密な4時間だった。

コンサート形式だけど、
神話と人間界がごちゃまぜになった世界が、
そこに見えるよう。
いや、舞台美術も舞台衣装も照明もない、
舞台空間だったからこそ、
一層不思議な世界が見えたのかもしれない。

正直言って、話の筋はあまりわかっていないし、
字幕もキチンと読んでいないので、
ドラマはいい加減にしか理解していないのですが・・
愛情、悲しみ、憎しみ、勇気など、
登場人物たちの心の訴えは、言葉ではなく、
音楽を通してストレートに伝わり、
合唱に身体の芯が揺さぶられ・・・

指揮者ゲルギエフの動きの美しいこと、
指先の動きの繊細なこと。

数年前、初ゲルギエフ体験(マーラー9番でした)で、
わけもなく涙が溢れて(初プリセツカヤ以来の体験でした)、
それからゲルギエフは、私にとっては特別な芸術家。

不思議なのです。
その音楽は、どこまでも透き通ってて軽やかで、
キラキラと輝くよう、
でも、ものすごく重厚なのです。

オペラはいいですよ。
身体中で音楽を堪能することができる。
刺激的な森林浴というか、
新手の酸素カプセルというか。

ゲルギエフ指揮マリインスキーオペラ、
20日までです。
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by mitsuko-t-sakurai | 2011-02-15 12:07