舞踊評論家が日々思うこと


by mitsuko-t-sakurai

カテゴリ:未分類( 60 )

トゥーランドット

昨日はNHKホールで
マリインスキーオペラのトゥーランドット。

月曜日、素晴らしかった「トロイアの人々」の終演後は、
雪が積もって、吹雪いていた。
新雪をキュッキュッと踏みながら、
ロシアにいるみたい、と、余韻に浸って帰った。

昨日は開演前から強風!
ゆっくり進む電車のなかで、
イライラしながらも、
今日のオペラも凄いかも、と大期待!

その通りだった。
トゥーランドットは、いままでに聴く機会が最も多かった作品。
その迫力や、有名な歌の数々は気に入ってはいたけれど、
あのストーリーは、別に~という感覚だった。

しかし昨日は、ストーリーにも引きずり込まれた。
全て私の中ではネタバレなのに、ワクワクどきどき。
文字通り、愛に殉死するリューのアリアには
涙がこぼれた。その後のカラフの老父の歌にも。
ストーリーそのものは、やはり、別に~なのだけど、
音楽が、ストーリーの崇高さを際立たせて、
文学的、哲学的な深みを見せてくれた。
ゲルギエフが凄いのか、歌手が凄いのか、
ま、どちらもなのでしょうね。

リュー役はヒブラ・ゲルズマーワ
トロイアの人々の
ディドン役エカテリーナ・セメンチュク
ほかにも忘れられない歌手はいっぱいいますが、
この二人は最も印象に残っています。

トゥーランドットは、今日も明日もNHKホールで。
聴くべきです。
[PR]
by mitsuko-t-sakurai | 2011-02-19 10:02

マリインスキーオペラ

昨晩はサントリーホールへ。
マリインスキーオペラの「トロイアの人々」
全曲は日本初演、6時半開演で終わったのは10時半。
4時間も、集中力は持つのかなと
正直自信はなかったが、杞憂に終わった。
濃密な4時間だった。

コンサート形式だけど、
神話と人間界がごちゃまぜになった世界が、
そこに見えるよう。
いや、舞台美術も舞台衣装も照明もない、
舞台空間だったからこそ、
一層不思議な世界が見えたのかもしれない。

正直言って、話の筋はあまりわかっていないし、
字幕もキチンと読んでいないので、
ドラマはいい加減にしか理解していないのですが・・
愛情、悲しみ、憎しみ、勇気など、
登場人物たちの心の訴えは、言葉ではなく、
音楽を通してストレートに伝わり、
合唱に身体の芯が揺さぶられ・・・

指揮者ゲルギエフの動きの美しいこと、
指先の動きの繊細なこと。

数年前、初ゲルギエフ体験(マーラー9番でした)で、
わけもなく涙が溢れて(初プリセツカヤ以来の体験でした)、
それからゲルギエフは、私にとっては特別な芸術家。

不思議なのです。
その音楽は、どこまでも透き通ってて軽やかで、
キラキラと輝くよう、
でも、ものすごく重厚なのです。

オペラはいいですよ。
身体中で音楽を堪能することができる。
刺激的な森林浴というか、
新手の酸素カプセルというか。

ゲルギエフ指揮マリインスキーオペラ、
20日までです。
[PR]
by mitsuko-t-sakurai | 2011-02-15 12:07

昨晩、きれいに輝いていたスカイツリー。
でも今朝は、影もカタチもなく・・・。
そう、雨の日や雪の日には消えてしまう。
手前のビルは消えることなどないので、
それは不思議な光景。
雨雲が意外にも低いのか、
スカイツリーはやっぱり高いのか・・・。
[PR]
by mitsuko-t-sakurai | 2011-02-11 16:49

ダンサー

今日発売の「ダンスマガジン」に
レニングラード国立バレエについての
記事を寄稿しています。

このブログでも年末に少し触れた、
ルジマトフの「ジゼル」、
お正月にキモノで観劇した
「白鳥の湖」、「ドン・キホーテ」について
書いています!

この間、知人と話していて、あらためて思ったんだけど、
ルジマトフについては、「ファン」では
ないんですよね。
ま、「ファン」の定義の問題になるのですが・・・

じゃ、誰のファン?ときかれると、
胸張っていえるのは、
イレク・ムハメドフ!!!
照れながら言うのは、
ローランド・サラビア・・・
彼らには、心ときめかしました。
(過去形になっているのは
自分でも悲しいけど・・・
あ、いまでもファンです。
でも、舞台を観る事がないので、
過去形なのです)

でもルジマトフの場合は、ちょっと違う。
「心ときめかす」というのでは
ないんですよね。。。
86年の「ジゼル」で観たときは、
「おとなしそうな新人」と思って、
91年来日時には、知人に紹介され、
挨拶だけ交わし。
92年にはモスクワでインタビュー。
私が舞踊評論をし始めたときに知り合い、
縁があってインタビューをし、
何度もレポート記事を書く機会に恵まれた。
そのことについては彼に対しても
とても感謝をしています。

彼の活躍とともに、
私も色んな媒体での経験を積むことができた。
もちろん、彼のことばっかり書いているわけじゃない。
けど、全く異なるジャンル、場所、そして規模で、
同じ時代を生きてきた、という気がするんですよね。

彼の生き様を、なんか見てしまっている私。

「ダンスマガジン」の記事については・・
今回の彼の公演は、アクシデントもあって、
だから冷静に舞台で起こったことだけを
書いて批評するということが出来なかった。
それで良いのかどうかわからず、
かなり悩みました。

読んで頂けたらうれしいです。
[PR]
by mitsuko-t-sakurai | 2011-01-27 16:06

新幹線

東京・大阪の行き来は新幹線。
飛行機が嫌いなわけじゃない、
経済的・時間的にはむしろ
飛行機の方が便利。
でも、行き当たりばったりな性格の私には、
前もって便を決めて、早い目に空港に着いて・・・
ということができない。
なので、いつも新幹線に飛び乗る。
飛び乗って、ほっと一息、
本を読もうか、居眠りをしようか・・・
という時間も嫌いじゃない。

でももう、新幹線派をやめようかな。

昨日は、東京・大阪移動。
雪のため、1時間遅れ。
腹が立つのは、それがニュースにもならないこと。
考えてみれば、私が大阪ー東京を移動し始めた
少なくとも20年前から、
冬の時期、雪のための遅れは当たり前になっている。
東京と大阪がどれだけ快晴でも、
「関が原」辺りが雪のため、平気で遅れる。
それが何で20年前から改善されないんだろう・・・。
東北新幹線とか上越新幹線とかは、
おそらく「雪対策」は講じられているはず
(大雪には弱いようですが・・)。
そのノウハウをなぜ、東海道新幹線は
教えてもらえないのだろう。
JR各社同士、それほど仲が悪いってこと?

新幹線をアメリカに売り込むため、
「強度」(日本の新幹線は追突の心配はないが
アメリカではその可能性があるためだとか)を
上げようとしているらしいが、
それより、まず、
雪に強い新幹線になってください!!!
[PR]
by mitsuko-t-sakurai | 2011-01-17 22:33

和洋折衷

4日は夫の実家の「踊り初め」。
この日だけは、私も着物姿。
でも、着物が制服のような舞踊家の皆様の前では、
なんとも恥ずかしい。

夕方からは初バレエ鑑賞。
折角だから着物で行く。
知り合いのロシア人たちが
本当に嬉しそうにしてくれる。
やはり、「日本女性は着物」だよな~
そんなこと、結婚当初は思わなかったのですが。
大課題は着付けと正座。あ、それと半襟付け。
むむむ。
[PR]
by mitsuko-t-sakurai | 2011-01-13 18:09

にしひがし

元旦の夜には大阪の実家。
母と姉家族と弟が
すでに食事をはじめていた。
お雑煮とお節と、さば寿司。
いつものお正月。

ど・大阪弁の会話が飛び交う。
なんでもないところでも夫は大笑い。
「大阪の家庭はこんなに面白いのか!」
と、いまだにカルチャーショックみたい。
甥っ子(姉の子供=といっても20歳を過ぎている)
にしてみれば、夫の江戸弁が新鮮なよう。
夫が話しだすと、「静聴」状態に。

2日は、住吉大社。
やはりいつものお正月。
そのまま心斎橋に出たら
恐ろしいほどの人人人。

3日の夕方に東京に帰ってきた。
[PR]
by mitsuko-t-sakurai | 2011-01-10 17:00
2011年!
元旦の穏やかなひと時です。
朝9時に夫の実家に行って
ご挨拶→お雑煮、お節料理をいただき、
夫と義母は、そのまま年始まわりへ。
私はマンションに帰り
年賀状を読み、洗濯。
夕方からは大阪へ。

昨日は、頑張って大掃除をした
といっても、カーテンを洗濯し、
窓ガラスをきれいにし、
あとは通常の掃除。
終わったら、くたくたで外出する元気はなく、
家で年越し。
前にいただいてて、そのままになっていた
ドン・ペリの栓を抜いた。
お・い・し・い!!!!!
そのまま何十年ぶりかで紅白を見る。
知らない人だらけだった。
途中、ベランダからスカイツリーをみると
白く光っていた。
美しい!空中に浮かぶお城みたい。
と、やがて照明は消された。
思ったとおり、行く年来る年のころには、
また点灯されていた。
最初のは予行演習だったのだろうか・・・

前にも書いたかもしれないけど、
うちのマンションからは、
ビルの谷間に、
第一展望台の少し下から上だけが見える。
TVに映されているような全貌は見えない。
だから宙に浮かんでいるみたい。
かなりロマンティック。

で、今は、青空をバックにくっきり。
この一年の成長が楽しみです。

私も、この一年を充実させたい。
誠実に、真摯に!
[PR]
by mitsuko-t-sakurai | 2011-01-01 13:16

忙しかった!

あっという間に明日は大晦日。

12月は、10~13日に秋田出張。
12月の第二週は、10年欠かさず秋田。
舞踊コンクールの審査。

驚くほどレベルが高く、ユニークな
コンクール。
審査結果発表後には、
審査員の名前入り採点表が公開、
コピーが販売される、という透明性。
その潔さが私は好き。
ものすごいプレッシャーではありますが。

冬の秋田は、食べるものも美味しいし、
雪の街が美しいので大好き。
あーもっと詳しく書く予定でしたが、
この話題は終わり。

19日は神戸で『くるみ割り人形』。
やっぱり関西でバレエを観るのは楽しい。

クリスマス・シーズンは、
毎年、『くるみ割り人形』。
今年は、鎌倉までも行きました。

で、今年の締めのバレエは、
レニングラード国立バレエの『ジゼル』。
47歳のルジマトフが踊りました。
雑誌に書く予定なので
これも詳しくはあらためて。

でも、今年、このバレエで
締めくくることができて良かった。
芸術家の生き方とか人生とか、
挑戦する気持ちとか諦観とか、
品の良い生き方とか良心とか、
様々なことを考えさせてくれました。
有り難うファルフ・ルジマトフ!!!

では、皆様、良いお年を!
[PR]
by mitsuko-t-sakurai | 2010-12-30 19:32

オペラ三昧

劇場芸術はどれも好き。
バレエもオペラも。
バレエは、仕事にしてしまったほど
好きだったわけだけど、
オペラを聴くのも至福のとき。
11月には新国立劇場で
『アラベッラ』を聴いた。
全く初めて聴いたオペラ。
バレエでもそうだけど、
一切予習はしていかない。
筋も知らないし
メロディも初めて。
これが、かなり面白かった。
ストーリーもワクワクさせるし、
音楽自体が美しい!
新国立はバレエの水準も
相当高いですが、
オペラもそのようです。
今後チェックしよう!

で、先週は、
『魔弾の射手』と『魔笛』を聴いた。
『魔弾ー』は、その題名は知っていたけど
聴いたことはなかった。
もちろん予習はせずに劇場へ。
前奏曲は、ハミングできるほど
知っている曲!
途中の何曲かも歌えそう
(ただし日本語で)。
中学か高校の音楽で習ったのかな?
そのときはオペラの中の曲だとは
教えてもらえなかったように思う。
たしかにストーリー展開は、
ヨーロッパの哲学や宗教の素地が
なければ、わかりにくいかも。
でも、こちらも面白かったです。

『魔笛』は、結構好き。
歌える、
いや、メロディーを口ずさめる
歌が色々出てくるので
楽しい。
モーツアルトってやっぱり凄い。

バレエは一生懸命見てしまうので、
終演後は、かなり疲れる。
が、オペラは、見るより聴く。
しかも良い音楽は、
耳だけでなく、
身体中を包んでくれるように
思う(皮膚呼吸ぽい)。
だから至福、なんです。
[PR]
by mitsuko-t-sakurai | 2010-12-07 21:50