舞踊評論家が日々思うこと


by mitsuko-t-sakurai

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ピナ・バウシュ

昨日、ピナ・バウシュの「私と踊って」を見ました。
公演は明日で終わります。(新宿文化センター)
お薦め公演です。

ピナについては、彼女の信奉者が様々に語っていて、
で、その語りの熱さに、私なんかは、正直、
引いちゃったりもして・・・・・
なので、熱くは語りませんが。

「私と踊って」・・・
最初は洗練美が楽しめ、
中盤は、見ていてストレスを感じました。
でも、幕切れ、私のどこかを突いてきた。

自分の感情や感動の種類や度合いを、
もうこの年になってきたら大体把握している。
でも、ピナの公演は、
私自身が知らなかった私の感性を突いてくる。
その結果沸きあがった感情は、
感動と呼べるのかどうかもわからないほど、
新鮮なのですよね。

見てみて下さい。
結果、大嫌い、と思ったとしても。
なにか新鮮さは感じるはずです。
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by mitsuko-t-sakurai | 2010-06-12 14:37

『白鳥の湖』

9日、マシュー・ボーンの『白鳥の湖』を見てきた。
この日から27日までの、バレエにしたら異例の長期公演の初日。

マシュー・ボーンの『白鳥の湖』といえば、
白鳥を男性が踊る、革新的なバレエ。
以前の日本公演では、チケットが取れなくなるという騒ぎにも。
初演で主役を演じたアダム・クーパーは、「ときのひと」になっていた。

5年ぶりに見る舞台。
白鳥を男性が踊るという意外性、
実際の英国のロイヤルファミリーを題材にした独自のストーリーも、
やはり面白い。

でも、もっとも「凄いな」と思ったのは、
チャイコフスキーの音楽のイメージの幅広さ。
白鳥の可憐なイメージしかなかった、あの有名な旋律が、
白鳥の野性味、暴力性、残酷さを描き出す。
最初は、その意外性にウケるのだが、
そのうち、それがとても自然に聞こえてくる。
あの、クラシック・バレエの聖域にいるようなメロディが、
いかがわしいクラブでのダンス・ナンバーになる妙。

チャイコフスキーは、大衆的でメロドラマティックで、「女こどもの好むもの」
と思い込んでいる人(音楽評論家に意外に多いんですよね)は多いが、
そんな人にこそ、見て欲しいバレエです。
チャイコフスキーの音楽が,
いかに奥深くてミステリアスな魅力を持つのかがよくわかります。
場所は青山劇場.
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by mitsuko-t-sakurai | 2010-06-11 10:42

オフ

フリーで仕事をしていると、
オフとオンの区切りがなかなかつかない。
休みは自分で決めないと取れない。
でも、フリー稼業でオフを取るというのは、
なかなか勇気がいることで・・
だから、いままでは、海外舞踊取材の前後に1日2日、フリーの時間を取っていた。
または取材中の空き時間を毎日有効利用していた。
国際コンクールで行ったヴァルナ(ブルガリア)では黒海で、ジャクソン(USA)ではホテルのプールで泳いでいた。
ヴァルナではエステにも行っていました。
しかし、海外出張をあまりしなくなったこのごろは、そんな密かな楽しみもなく・・・。

考えてみたら2年ほど、オフは取っていなかった。
夫も同じ状態だったので、思い切ってオフしました。
6月1日から5日までの5日間。
5日というのは何とも中途半端で。
ヨーロッパに行きたかったが、渡航時間や時差を考えるとなんか無駄が多いと思えて。。
じゃあアジア!念願のアンコールワット!にほぼ決めていたが、雨季なのでかなり大変ということがわかり。。
で、旅行社の薦めでバリ島にしました。

いわゆるリゾート地に行くのは、25年ぐらい前に行ったセブ島やバハマ以来。
そのどちらの地でも、現地の人の生活があまり感じられなかったので、リゾート地には興味なかったのだが、今回は時間もなく旅行社の薦めに素直に従ってみた。
バリ島は、海でも山でも遊べる。
でも、今回は「山」だけにした。
ダイビングもパラ・セーリングも25年前に十分楽しんだから、というより、今回のオフは、とにかく、ゆっくり、ボーっとしたかったから。
で、滞在は、バリ島中部のウブドだけにした。
バリ芸術と自然の宝庫、というので。
ホテルは渓谷に立つクプクプ・バロン。

細かいことは、おいおい書くとして。
結果的に、今回、バリ島にして大成功だった。

ちょうどヒンズー教のお祭り(お盆?)時期だったらしく、
空港に到着し、ウブドまで車で移動している最中に、獅子舞に遭遇。
(観光用の)ケチャダンスを見に訪れたウルワット寺院でも、
地元の子供たちの奉納舞(?)を鑑賞できた。
様々なバリ・ダンスをみたが、最も素晴らしかったのが、この子供たちのダンス。
善と悪を描いたバロン・ダンスの、おそらく導入部で、子供たちがマスクをつけて踊る。
その中の主役級の少年の、動きのキレの良さ、しなやかさ、リズム感の素晴らしさ!
そのことに気が付いたのは、実は夫が先。
だてにソウル国際コンクール民族舞踊部門審査員をつとめていないなと思った次第。
ずっとそのダンスを見ていたかったけれど、ケチャダンスが始まりそうだったので泣く泣く中座しました。

仕事を忘れてオフにするぞ!旅行でしたが、
やはり日本舞踊家と舞踊のモノ書きが一緒にいると、ついついダンスを見てしまうのでした。
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by mitsuko-t-sakurai | 2010-06-09 12:18

黄金週間

舞踊評論をはじめてからずっと、
(ということは、20年以上)
GWは、海外出張と重なった2,3回を除いて、
毎年、こうべ全国洋舞コンクールを
取材していた。
最初の数年は、OLとの二足の草鞋。
折角の大型連休だったが、
会社に行くのより早く出かけ、
夜中に帰る毎日だった。

が、今年は、5月5日の決選日が、
夫と義母主宰の日本舞踊公演と重なってしまい。
夫の舞台だけなら、
バレエ優先なのだが、
多くのお弟子さんたちも出演するし、
やはり、そちらの舞台も正直言って見たい。
で、予選を見たら決選がどうしても見たくなる、
なので、GWは大阪に帰らなかった。

東京のマンションの周囲は、いつもより静か。
近所のレストランが開いていないのが少し不便。

GWは、バレエ公演数が多く、
一日二回公演も見たりして、頭が少々混乱している。
明日は、紫紅会。
朝11時から、夜8時前まで日本舞踊を観る。
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by mitsuko-t-sakurai | 2010-05-04 16:56

私が書きました

ダンスマガジン6月号に、
K-BALLET COMPANYの「海賊」
についてレポート記事を寄稿しています。
読んで頂けたらうれしいです!
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by mitsuko-t-sakurai | 2010-05-04 16:05

言葉

私は、原稿をすらすら書くタイプではない。
うんうん考えて、言葉を繋げていく。
で、一般生活での行動も言動も、ものすごく雑なくせに、
文章を書くときは、「は」にするか「が」にするかで、
ものすごく悩む。

だから、いや、だけど、(ここで悩むと先に進まないのでこのままスルーします)
他の人の言葉も気になる。
うわー、こんな素敵な文章、書けたらいいな、と思うのはしょっちゅう。
と同時に、え、この言葉はおかしいのでは、と、思うことも。

で、最近気になったこと。
先日、新幹線にのった際、
「本日は、お足元の悪い中、新幹線をご利用いただき有り難うございます」
とのアナウンス。
ご本人は、丁寧なご挨拶のおつもりだと思うのですが・・・。
別に、私は新幹線さんに招待されて乗っているわけではないし、
新幹線に乗るのが目的なわけでなく、
東京に戻るために新幹線を利用しているのであって、
で、足元悪いときは飛行機を選択するはず、という常識でもあるのか、などと、一人で色々突っ込んでしまった。
そして、無事東京到着。
「本日は、私の拙いご案内で失礼いたしました」とのアナウンス。
私の突っ込みに対するお答え、ではない(はず)。
プロがプロとして仕事しているのだから、しかも「声」は十分にオジサンなのだから、そこで「拙い」はないのでは?
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by mitsuko-t-sakurai | 2010-04-21 18:58

私が書きました

今日発売のDANCE MAGAZINE5月号。
牧阿佐美バレヱ団『三銃士』、バレエ協会関西支部公演について拙稿が掲載されています。

IMPRESSION GOLD誌(アメリカン・エキスプレスのカードメンバー誌)
の3,4月号に掲載の
熊川哲也氏のインタビューページも拙稿です。

読んでいただけたら嬉しいです。
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by mitsuko-t-sakurai | 2010-03-29 23:48

必見!明日のバレエ

新国立バレエが上演している「アンナ・カレーニナ」(ボリス・エイフマン振付)。
バレエ協会が上演している「ジゼル」(メアリー・スキーピング版)。
どちらも雑誌に寄稿するため、詳しくは今は書けませんが、どちらも必見です。
「アンナ・カレーニナ」は、バレエならではの心理描写が素晴らしいです。
新国立バレエ団のダンサーのレベルの高さにも圧倒されます。
「ジゼル」は、いまではもう失われてしまった部分が復元されていて興味深いです。
新国立は2時。バレエ協会は2時と6時半。「はしご」も可能です。
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by mitsuko-t-sakurai | 2010-03-28 00:00

確定申告

やっと終わってほっとしている方も多いのでは?
といっても、私もOL時代は、あまりピンときていなかったので、
ほっとしている人は、フリーでお仕事されている方でしょうね。
確定申告をする、ってことは、確定申告の書類を集めたり、数字を出したりすることで。
昨年、私は、どんな仕事をして、どんな経費がかかったかをあらためて知ることでもあります。
で。
昨年の経費のなかで、前の年までより、極端に減った数字がありました。
それは、海外出張費。
そんな項目を作らないといけないほどに、海外によく行っていたわけです。
面白そうなことがあると、即、飛行機で向かっていました。
ヘルシンキ(フィンランド)から帰ってきて3日後にメルボルン(オーストラリア)へ、
なんてこともありました。
ロシアはもちろん、キューバでも、どこへでも。
(あ、私のプロフィールは、何も自慢することがないので、
海外取材は、35ヶ国以上、と明記してしまってます)
それなのに。
昨年、行った海外は、韓国だけでした。
うーん、なんか寂しい。
年をとったということか、忙しくなったということか。
だけど、、昨年中に3回行った韓国は、いつも発見があるし、
富山県とか鹿児島県とか、ほとんど未知の世界だった場所に行くことができ、
「うわ~、日本っていいな!」と思えたし。
いまは私にとって韓国をもっと知り、
ディスカバー・ジャパン(ってなんて懐かしい言葉→。
おもわずウィキペディアを見る→国鉄(当時)が1970年から始めたキャンペーンだって!)
な時代なのだろうな、と、思います。
今年もがんばろう!3月も半ばですが・・・。
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by mitsuko-t-sakurai | 2010-03-16 17:11

アナニアシヴィリ

先月末は、関西に帰って、びわ湖ホールで「ロミオとジュリエット」を観劇。
ニーナ・アナニアシヴィリ&グルジア国立バレエ団です。
ニーナにはずっと昔にインタビューしたことがある。
グルジア語で「こんにちは!」というと、ぱっぁと笑顔になった、その輝くような表情はいまも忘れられない。
グルジア語は、昔モスクワでホームステイしていたときにグルジア人がよくその家に泊まりに来ていて、
そのときに挨拶だけ覚えていたのです。人生に無駄はありませんね。
で、最近では、彼女のドキュメンタリーDVDの監修をしたために、何10回と(オーバーではないんです)映像を観て、彼女の会話の一言一言に耳を傾けたので、
なんか「語り明かした相手」のような気もして・・・
舞台のニーナは、本当にチャーミングでした。
「ロミオとジュリエット」はやはりラブロフスキー演出が素晴らしいですよね。
明日は、東京公演。夫と再び見に行きます。
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by mitsuko-t-sakurai | 2010-03-04 12:54