舞踊評論家が日々思うこと


by mitsuko-t-sakurai

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インタビュー

評論、解説、レポートなど色んな「書く仕事」をしているけれど、
じつは最も好きなのはインタビュー。
本来、人間好きなのです、といえば聞こえはよいが、
いわゆる「聞きたがり」なのです。
その人が、どう考えて生きているのか、
どう思ってこの道に進んだのか、を聞くのが好き。
ただし、いくら有名人でも全く知らない人へのインタビューはできない。
その人への興味が持てないし、第一、失礼なように思うから。。。
しかし、知っている人でも、だからインタビューはしたくないよぅ、というケースもある。
何となく、苦手な人、どうせ私が質問しても、通り一遍の答えしか言ってくれそうにない人、そんな人へのインタビューは、なんとなく避ける。

先日インタビューした人は、超有名人。大スター。
15年ほど前にインタビューしたことがあり、そのときになんかすごく怖かったので、それ以来はインタビューはしていなかった。
今回の仕事も、お断りしようかと思っていたほど。
でも、ダンサーとしては尊敬する人ではあったし、折角、いただいた仕事を断るというのも・・・と悩み、結局引き受けた。
受けて良かった。とても話は面白く、有意義な時間を過ごさせていただいた。
その方は、とても成熟されていた。いい年齢の取り方をされているというか。。。
インタビューという場を忘れるほどに会話は楽しかった。

人と話をするのは楽しいが、それを原稿にまとめるのは重労働。
その人物をどのように描くのか、それを考え、私なりにまとめていく作業も好きなのだが、大変な仕事では、ある。
ていねいに原稿を書きたいので、今日は、録音しておいたインタビューを全て文字にした。
少し時間があるので、練ってから原稿を書く。
練っている間は、その人が私の両肩に乗っている感じ。正直、重い。
でも、どんな風にまとまるのか、少しだけワクワクもしている。
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by mitsuko-t-sakurai | 2010-01-25 23:19

続・あっという間

1月17日は、レニングラード国立バレエの『眠りの森の美女』。
シャスタコワのオーロラ姫が素晴らしかった。
一幕ごとの違いはくっきり、可憐な少女が、プリンセスの自覚を持ち、3幕の花嫁姿は美しいとともに、これでこの国も安泰だ、と思わせるほどの堂々の姫君ぶり(それに引き換え、王を演じた男性ダンサーのひどいこと)。
18日は、H・アール・カオスの稽古場へ。30日の東京文化会館での公演をどうしても見ることができないのでリハーサルを見せてもらった。白河直子さんはスゴイ。必見です。
19日は、一日中面接官。最もしんどい仕事の一つ。6時ごろに帰宅してからいくつチョコレートを食べただろう。
20日はジャパン・アーツの新年会。同業者との雑談は楽しい。ホテル・オークラへの道のりは遠かったけど。
帰りに知人の会社を発見。突然訪問するも、歓迎してくれた。一度帰って、夜は、新国立劇場で『白鳥の湖』。
山本隆之の王子、福岡雄大のパ・ド・トロワ、福田圭吾の道化、西川貴子の王妃と、大阪人ばかりの嬉しいキャスティング。感慨深かった。
21日は、色々のメンテナンス。
で、今日は、再び、資料を熟読の一日。ああ。
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by mitsuko-t-sakurai | 2010-01-22 15:05

あっという間

本当にあっという間に小正月。
8日にはレニングラード国立バレエの「バヤデルカ」を見て、
10日には、「ミハイロフスキー・ガラ」を見て、
11日には、夫の舞台にルジマトフが見に来て、
14日には、某大スターにインタビューをして、
今日、16日は一日籠もって、書類と格闘。
毎日、ブログを更新している人は、エライとつくづく思います。
まだ書類との格闘が続いているので、この辺で。
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by mitsuko-t-sakurai | 2010-01-16 19:31

観劇三昧

1月6日は観劇三昧。7時間強、客席にいた。
12時からは、国立劇場での新春歌舞伎。
演目は名古屋開府400年記念の「旭輝黄金鯱(あさひにかがやくきんのしゃちほこ)」。
18世紀後半に初演され、人気を博していたが、大正期に入り、上演が途絶えたという作品。

復活上演というのは、バレエでもオペラでも行われている。
長い間上演されなかった作品が、いま、蘇った、というのはそれ自体がドラマティックで、興味津々、見に行くが・・・
結局は、「復活」の有り難さよりも、「・・・だから上演が途絶えたわけか」と納得することが多い。
筋が込み入りすぎていたり、盛り上がらないドラマだったり。
多くの場合、一度見たからもういいや、と思う。
で、上演自体もその一回で終わることが多い。

だから、あまり期待はしていなかった。
しかし。
かなりかなり面白かった!!!
筋はたしかに込み入っている。
盗賊が公家に化けて、でもその人は実は殿様だった・・みたいな登場人物が何人も。
でも、だから同じ役者が、様々な衣裳で登場して、それはそれで楽しく、
で、後で考えると、「ああ、だから盗賊といっても、どこか品があったのね」、と納得したり。
客席の上を役者が大凧に乗って飛ぶというシーンも見ごたえたっぷり。
大凧がたどり着くのが舞台上の巨大な名古屋城の瓦屋根、金の鯱(しゃちほこ)が光っている。
別のシーンでは、舞台上に水が流れ、巨大な鯱と赤い褌(ふんどし)姿の役者が格闘する。ここもスゴイ。
休憩込みの4時間があっという間だった。
舞台作りに真摯さと、サービス精神が感じられ、それがとても心地よく嬉しかった。
ぜひ、また見たい「復活上演」だった。

6時半からは、オーチャードホールでのレニングラード国立バレエ「バヤデルカ」。
大スター、ルジマトフが主役だ。
そして、なんと往年の名ダンサー、ニキータ・ドルグーシンが大僧正を演じた。
神職(この作品は仏神混在)にありながら、巫女に心を奪われ、後の悲劇を引き起こす張本人。
重要な脇役の思いがこもった演技に目が離せなかった。
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by mitsuko-t-sakurai | 2010-01-07 16:54

観劇はじめ

1月5日は、今年初めての劇場行き。
舞踊評論の端くれである私にとっては、仕事はじめでもあるのだが、
もともと劇場通いは大好きだし、なんといってもお正月なので、この日は特別。
ということで昨年に引き続き、和服を着た。
(いや、正確には、着た、のではなく、着せてもらった)
年に一度のコスチュームプレイ、と、はしゃぎながらも、やはり、どこか、しゃんとする。

観劇はじめは、新国立劇場オペラ・パレスでの「ニューイヤーオペラパレスガラ」。
第一部はバレエ、第二部はオペラという贅沢な内容。
ホワイエではシャンパンも振舞われ、楽しいひと時を過ごすことができた。
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by mitsuko-t-sakurai | 2010-01-06 16:18

おどりぞめ

毎年1月4日は踊り初め。
夫の実家の稽古場での慣わし。
私が参加したのは2度目。

「踊り初め」という言葉とは無縁の人生を送ってきたので、
「おどりぞめ」という響きがまず新鮮だった。
初踊りではなく、おどりぞめ。
お正月、「初」の字はあらゆるものに付けられる。
初詣や初出(建設会社OLの時代は、まさに4日が初出=はつで=だった)、
書き初め(かきぞめ)、出初(でぞめ)。
「初」が最初か最後かで、その言葉のニュアンスは大きく変わる(文法的な意味合いは無視しています)。
「踊り初め」―おどりはじめ、ではなく、おどりぞめ―は、どこか清々しく、儀式的な雰囲気。

実際の「踊り初め」もそうだった。
お弟子さんたちが集まり、舞台を清め、柏手(かしわで)を打つ。
その後、踊りが披露される。
夫や義母、甥姪や子供のお弟子さんたちは一人で踊り、
他のお弟子さんたちは、二人、三人、四人などで踊る。
お弟子さんといっても、ほとんどの方は、それぞれ稽古場を持ち弟子を抱える「お師匠さん」、
つまりプロなので、見ごたえたっぷり。
三人や四人での踊りでは、振付は同じなのに、それぞれの個性がよく見え、とても興味深かった。
日本舞踊は面白いと、あらためて思った、踊り初め。
足の痺れは、かなり辛かったが。
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by mitsuko-t-sakurai | 2010-01-05 15:59

始めます!

あけましておめでとうございます!
毎年、自分でも呆れるほどに、やる気満々になるお正月。
で、ブログ、を始めることにしました。

ブログを読むことはあっても、自分が開設することはないだろうな、と思ってました。
でも、2年前に、環境の大変化があって、
新発見の毎日が続き、
同時に、日々忘れっぽくなっていく自分にも気づき。
備忘録の必要性を大いに感じました。

備忘録なら公開する必要もないのでは?
と、思うのですが、公開しない備忘録は、そこに書くことも、たぶん忘れる、に違いないから。

とにかく始めることにしました。

よろしくお願い申し上げます!
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by mitsuko-t-sakurai | 2010-01-03 17:30