舞踊評論家が日々思うこと


by mitsuko-t-sakurai

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いよいよレクチャー&公演の日。
いつものように、いつものレストランでブランチ。
(トボーロクは一日目だけにしました)
一旦ホテルに戻って、支度をして劇場へ。

果たして・・・。
舞台ウラの楽屋には、布が敷き詰めてあり、
大きな鏡も。
舞台の床は、丁寧、かどうかはわからないが、
とにかく拭かれていた。
ロシアの大丈夫!は、大丈夫!だった。

そのまま音響と照明チェック。
電球が切れていたり、ガラスが割れていたりと
照明はかなり不安。
でも、夫が根気強く、明るい照明を求めると、
照明係りも頑張ってくれた。
音だしも、かなり不安。
本番の音響は別人だというし・・・

なんとか打ち合わせを済ませ、
でも5時の本番まで時間があるので、
劇場近所の、
レソザボツク歴史博物館へ。

1階は写真展示室。
昨日の、蓮の花の写真が沢山展示されていた。
レソザボツクには、蓮の花が咲く池が、点在しているようだ。
レソザボツクの市のシンボルマークも、蓮の花。
「きれいね」といいながら見ていると、
学芸員のオバサンらしい人が、
「日本から来られた芸術家ですか?」
はい。
「隣の劇場で、今日公演があるんですよね?」
はい。
「ようこそ!!!レソザボツクへ!
公演を楽しみにしていたんですよ!
テレビでもニュースになっていましたし、
今日はお客さんがいっぱいですよ!」
人と会わない街だけど、
人はいた。
人口密度の問題だったみたい。。。
学芸員のオバサンは、博物館をくまなく案内してくれた。
開拓時代の暮らし。
この辺りに住む動物。
パーシャ君がいなかったので、
まるで、いきなりロシア語の聞き取りテスト。。。
アタマが活性化、というか疲れた。

続く
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by mitsuko-t-sakurai | 2010-09-22 08:10
そもそも、レソザボツクに来たのは、
シベリア鉄道に乗ってみたかったから、ではなく、
トボーロク&スメタナを食べたかったから、でもない。
夫たちが来ることを待っている
ウラジオストクの日本舞踊愛好家たちのため、
日本舞踊の公演&レクチャーをするためである。
だが、季節は夏。
ウラジオストクの人たちは夏の休暇で故郷を離れる。
で、子どもたのサマー・キャンプの地、
レソザボツクに案内されたのだった。

だから、トボーロク&スメタナで喜んでいる場合ではない。
「劇場の下見はいつですか?」
だいたい、劇場なんてありそうにもない街。
それにタクシーから眺めても、
人はほとんどいないし、さっきのレストランもガラガラ。
公演とかレクチャーに来る人などいるのだろうか?
Y氏は「大丈夫!」というが、夫は不安顔。
ロシア人の「大丈夫」は、ぎりぎりまで冷や冷やさせるのであると、
私は諭す。

果たして大きい劇場が確かにあった。
ソ連時代の建物。
映画もコンサートも何もかもの、多目的ホールだ。
楽屋は舞台から遠いので、
舞台の後ろを楽屋に使わせてもらうことにする。
ただ、もちろん畳はなく鏡もない。
「大丈夫。公演は明日ですから、それまでに用意します」
舞台は結構広く、その床は、危惧していたより綺麗。
ささくれ立った板敷きとか
コンクリートそのままをも予想していたが、
いわゆるフローリングだった。
でもホコリだらけ。
「大丈夫。明日までに拭いておきましょう」
いつの間にか現れた劇場支配人の女性が言う。
少しの不安を残しながら、劇場を後にした。

一旦ホテルに戻るとY氏は、
「一時間後に迎えに行きます。
子どもたちと一緒に遠足に行きましょう!
日焼け止めと水着を忘れないように!」

そして一時間後、四輪駆動車が私たちを迎えにやってきた。
その後ろには、これ以上ポンコツにはならないだろう、
というようなバスが。
そちらのバスには、子どもたちが15人ほど。
哀れパーシャ君はそのバスに乗り込み、
私たちは四輪駆動車へ。
行き先は?
「ハスを見に行くんだって。私たちも知らないの」
と助手席の女性。
彼女と運転席の男性は、キャンプに参加している子どもの親だった。
四輪駆動車は、バスのあとを追いながら、国道(?)をひた走る。
国道は、ロシアの草原を突き抜ける。
見渡す限り、草原と、遠くに森。
私にとって、ロシアならではの風景のひとつだ。
1時間ほど走っただろうか、車は、森の中へと入っていく。
水溜りだらけの酷い道。
前後左右に車は揺れる。
「大丈夫ですか?」
「大丈夫」
やがて前方のバスも停車、目的地に着いたようだ。
恐る恐る降りる。
木々の間から見えたのは、
まさしくハス。蓮の花、花、花。
濃いピンクの蓮の花が見渡す限り。
壮観だった。
野生の蓮らしく強い生命力を感じた。
うーん凄い。
統率のとれた子どもたちは、
私たちのためにパラソルを立ててくれて、
シートを引いてくれる。
そして彼らは水着になって、救命具をつけ、
蓮の池に飛び込んでいった。
「蓮って、泥の中に咲くんじゃなかったっけ?」
「大丈夫!清潔な水です」
誘われて私たちも水着に。
少し水は冷たかったが気持ちよかった。
森の奥のちいさな池。
目の高さに蓮が咲いている。。。
元水泳部だった夫も楽しそう。

しばらくして陸に上がり、パラソルの下で休憩。
すると子どもたちがスイカとパンと蜂蜜を持ってきてくれた。
なんとも不思議な取り合わせだが、
これが美味しい!!!!!
スイカはみずみずしく、蜂蜜も野生の味。
うーん、気持ちよい!

続く
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by mitsuko-t-sakurai | 2010-09-20 11:47
無駄に広い部屋でぐっすり眠り、
翌朝は近所の(といってもタクシーで10分ほど)
レストランでブランチ。
チキンのスープとハムエッグ、
そして私は、
「トボーロクにスメタナかけて蜂蜜たらしてぐちゃぐちゃしたもの」
を所望する。
モスクワにホームステイをしていたころ、
毎朝食べていた私の大好物。
トボーロク=カッテージチーズ
スメタナ=サワークリーム
といわれるけど、似て非なるもの。
カッテージチーズ+サワークリームより、
もっと、まろやかで、こくがある。。。
私の所望にウェイトレスさんは、少し困った顔をする。
そしてY氏と何やらひそひそ。
「あ、もし、なかったら仕方ないです」
と私は、いう。

チキンスープを頂き、
黄身の色の薄い目玉焼き、ハムを食べて、
落ち着いたころ。
ガラスに盛られてやってきたのが、
トボーロック&スメタナ。
ザラメがかけてある。
美味しい!!!
私にとってのロシアの味。
あっという間に、たいらげた。
「お代わりありますよ」
いやいや、おなかいっぱいで無理。
そこでまたウェイトレスは困った顔。
じつは、私の所望に応えるべく、
近所のお店に買いに行ってくれたのだそう。

ほんわかと、ロシアっていいよな~
と、また思った。
結局、残ったトボーロックandスメタナは、
容器にいれて持ち帰らせてくれた。
ホテルの冷蔵庫に保管、
結局、その日のうちに食べてしまった。
続く・・・
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by mitsuko-t-sakurai | 2010-09-11 11:13
深夜の駅で待つこと数分。
遠くから車のライトが小さく見え、
やっと迎えがやってきた。

そういえば・・・・・
ベラルーシのビチェフスク(シャガールの故郷)に
1人で電車で辿りついたとき(振付コンクールの審査)、
真冬の明け方4時ごろだったが、迎えはいなかった。
そういうことは、日本以外では、普通にある。
(私がそれだけVIPじゃないってことですが・・・)
このまま、ここにいたら凍死する(私は極端な寒がり)、
と思った私は、他の人を迎えにきている現地の人に、
片っ端から声をかけてまわった。
幸運なことに、コンクールに出場するダンサーを迎えに
やって来た人がいたので、
その車に乗せてもらって無事に目的地に着いた。

閑話休題。
あんなにイライラ待っていたのに、
迎えに来てくれたY氏が、満面に笑みをたたえて、
「良く来たね~~~」
といって強くハグ→ほっぺにキス(ロシア式挨拶)を
してくれると、
少々の遅刻はどうってことないと思える。
ロシアに行ったら、すぐにロシア人化してしまう私。

さて、車は真っ暗闇をひた走り、
ホテルに到着。
その名も、センター・ホテル。
ソ連時代の建物らしく、無愛想なコンクリート建て。
恐る恐る中に入ると、
おお、明るくて清潔。
部屋は、4階。エレベーターは、なし。
天井が高いので、日本のマンションだと、
6階ぐらいまで上がる、しんどさ。
階段もきれいだけど、
微妙に最後の一段が、低かったり、高かったり。
それを発見した夫に、
「すべて段差が一緒なのは、日本だけだと思ったほうがいい」
と諭す。
たどり着いた部屋は、
やはり明るくて清潔、
シャワーもあって、お湯が出る。
いままで、色々な目にあってきているので、
日本以外ではすぐに確かめてしまう。
お湯が出るだけで、良かった、とほっとする。
部屋はとても広い、というか無駄なスペースだらけ、
「ここでお稽古ができる」と夫。
でも、なぜかドレッサーの前に椅子はない、
シャワーブースもお湯は勢い良く出るが、
トイレもすべて水浸しになる・・・。
おおお、やはりロシアだ、いや厳密に言えば、
ソ連時代のモノを改装した、ツメが甘い、ロシア。
崩壊直後、92年ごろのモスクワでも、改装したばかりなのに、
ドアが開かないとかそういう事態に直面したことがある。
そんな話を通訳のパーシャー君は、
興味深げに聞いている。
「だって、僕1989年生まれですから、
ソ連に生きたのは3年だけ、
だから、ソ連の記憶はないんです」、と。
あああ、新生ロシアの若者にソ連時代を語る私って・・・
続く
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by mitsuko-t-sakurai | 2010-09-07 10:59

観察日記2

窓から見えるスカイツリーが、急に伸びた。
長い間「通天閣」だったのだが、
そのアタマの先が、長くなった。

東京にいることが少ないので、
余計に、「急に」思えるのかもしれない。

スカイツリーは夕方に、白く光る。
それが、綺麗で見ていたのだが、
さっき、急に消えた。

たぶん第一展望台の中の照明を夕方消すのだと思う。
そうしたら今は、もう真っ黒。
クレーンの先だけが赤く点滅している。

あ、そうか今日は土曜日だから。
白く光っていたのは休日出勤?

やはり元建設会社OLは、
中で働く人のことを考えてしまいます。
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by mitsuko-t-sakurai | 2010-09-04 18:30